外来化学療法センターについて

外来化学療法センターについて

外来化学療法センターについて

金沢大学附属病院では平成18年5月に外来化学療法センターが開設されました。 悪性腫瘍に対する化学療法の場は病棟から外来へ、各診療科外来処置室から外来化学療法センターへと順調に移りつつあります。開設当初は10床であったが、19床へ増床しました。更に、令和6年1月から第2中央診療棟に移転しました。ベッド10床、リクライニングシート28床、計38床(いずれもテレビ付きDVD完備)をゆったりと配置し、治療を行っています。

外来化学療法をより安全・確実・安楽に受けていただくためには、メディカルスタッフそれぞれが専門性を発揮し、より良い連携で治療を行っていかなければなりません。その取り組みとして、

  1. 優先的に採血結果が出るシステムを構築
  2. 医師は各診療科から当番制で常駐
  3. 薬剤師によるレジメンの登録・管理と、患者教育支援
  4. 看護師は「ちりょう日記」を活用した患者の状態の適切な観察と患者個人に合ったセルフケア支援を行っています。

外来化学療法センターの概要

ベッド数 38床(電動ベッド10床 リクライニングシート28床)
看護師 10名
薬剤師 5名
医師 1名/日(当番医:午前、午後で交代) 各診療科持ち回りで担当
化学療法 実施件数 40~50名/日

外来化学療法センターの設備

  • 全席DVD付きTVとナースコール完備
  • 電動ベッドには全床ソフトナースを使用している
  • 共有のロッカー
  • アルカリイオン水
  • 点滴ブース
  • 薬剤混合調剤室

外来化学療法センターの設備

外来化学療法センター開設までの経緯

 

H17年11月 医師6名、薬剤師1名、副看護部長1名事務職員4名によるワーキンググループを設置
H18年2月 外来化学療法室の設置を決定
H18年5月 外来化学療法室運営委員会を設置
外来化学療法室の運用開始 (5/1~試験稼動、5/15~本格稼動)
H21年5月 新外来診療棟移転
R6年1月 第2中央診療棟に移転

治療実績

治療実績

スタッフの配置と役割

外来主治医 ICと同意書の取得
外来化学療法治療計画書の提出
治療室の予約および注射薬入力
患者診療(検査データーの確認)
電話連絡および電子カルテへの記載
当番医師 電子カルテ記載の確認
注射薬ダブルチェック
本人確認、血管確保
有害事象の有無の確認および初期対応
電子カルテ上に終了の記載
薬剤師 レジメンの登録
治療計画書の管理
投与計画書の作成
調剤、混注量の計算、処方監査、ラベル作成(前日)
経口抗がん剤の服薬指導
副作用と有効性のモニタリング
化学療法剤の無菌調整
看護師 外来化学療法室の管理運営
主治医から処方された化学療法の施行(治療計画書:レジメンの確認)
治療中の患者の観察
有害事象のサポートティブケア
患者のセルフケア能力に合わせた療養支援
患者・家族への心理的援助
医師・薬剤師・病棟・外来・検査部・医事課・その他各部門との連携

チーム医療の取り組み

1. 化学療法を受ける患者の採血結果を優先的に報告します。(検査部の協力)

2. 医師は各診療科から当番制で常駐

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 がんセンター 第2内科 第3内科 第1内科 ☆耳鼻咽喉科
第2外科
午後 がんセンター 泌尿器科 第2外科 ☆産科婦人科 第2外科
☆第2外科 第1外科

☆は第1・3・5週

3. 薬剤師によるレジメンの登録・管理、患者教育

  1. レジメンの登録
    新しいレジメンの登録、及びレジメンの整理
  2. 治療計画書
    新規に外来化学療法を開始する時、又は化学療法の内容を変更する時に提出
  3. 投与計画書の作成
    休薬期間の確認や患者情報の集積
  4. 調剤、混注量の計算、処方監査、ラベル作成(前日)
    注射オーダーの入力確認、ダブルチェック
  5. 混合調整、払い出し、服薬指導(当日)
    がん化学療法のレジメンをまとめたポケットガイドを2009年から発行しています。

4. 看護師によるセルフケア支援

限られた時間の中で、自宅での副作用症状や対処方法について医療者と患者が情報を共有するため、「ちりょう日記」(独自に作成した患者記録ノート)を活用しています。患者のセルフケア能力を高め、前向きに主体的に、治療を継続できるように支援していきます。

患者・家族への日常生活活動や副作用・症状悪化に対する対処方法について指導します。

安全対策

  1. IC
    各診療科主治医による同意書
  2. 実行の連絡
    電話による治療実施の連絡
    電子カルテ上での化学療法実施の入力
  3. 実行の確認
    主治医による確認
    当番医による確認
  4. 注射薬の確認
    前日、薬剤師による処方、投与期間の確認
    調剤時のダブルチェック
    投与時のダブルチェック(注射箋と注射薬の確認)
  5. 患者確認
    名前の確認(診察券と患者本人との確認)
    診察券をケースに入れ、患者のベッドサイドテーブルに置く
    薬剤投与時、薬剤と患者名の確認
  6. 患者の状態観察
    有害事象の早期発見、速やかな対応(マニュアル対応)